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中上健次エッセイ撰集(2)

中上健次エッセイ撰集(2)_f0053506_23231346.jpg今月の26日で、このブログを始めてちょうど2年になりました。気が付けば、本当早い。初めは、2005年にホームページを立ち上げて、その中で日記を付けていました。私は主に京都、関西の方で展覧会などといった作品を出展したりする機会が多かったもので、WEBで流していたのですが、ブログを始めてからはもっと広い範囲で更新が持てるようになった気がします。


これからもどうぞ宜しく。

続きで、中上健次を読んでいます。
若い頃に書かれたものが中心で(タイトルに[青春・ボーダー篇]とあるので)、主に旅先でのエッセイから読んでいます。
アメリカ、アメリカは、著者が36歳の時にアイオワから、レンタカーを借りて一ヶ月にわたり旅をしながら書いたエッセイ。アイオワで三十六か国から作家が集まり現代文学についての討議をする(インターナショナル・ライティング・プログラム)と書かれてありました。

他には、ひろしま・ひろしま。8月5日の原水禁の会議の時に訪れたときの街の様子(1967年)。けれど著者は広島の旅について、僕自身を考えるため、僕にはひろしまと広島を見る権利がある。と書かれてあります。彼は、原爆が投下された翌年の昭和21年8月2日に生を受けたからだと、そういう深い思い入れもあるからのようですが。
常に、現代にとって、僕自身にとっての広島とは何か。と問い続けている。かなりナーバスになってしまったようで、広島で得た感覚や見たもの、出来事を捕らえているだけのエッセイだけれど、最後は、サルトル(フランスの哲学者であり作家)の「世界」での対談で、中国の核兵器と保有に関する発言の言葉でしめています。誰もが核兵器に反対する。中国の核兵器を認めなければならないと。

うーんまだまだ読み足りないみたいです。

Sora


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by sora_atmosphere | 2008-01-23 23:23 | 本/Books