タグ:ホロコースト ( 18 ) タグの人気記事

「ミーシャーホロコーストと白い狼」

f0053506_0173714.jpg


今日まで六本木ヒルズで開催されていたフランス映画祭ですが、見たいプログラムがあったので行ってきました。

前にも少しブログで書いたように見たかったプログラムは、「ミーシャ ホロコーストと白い狼」。印象にあったイメージとはずいぶん違い、生きるために旅をするたくましい人間像(少女ですが)というのが活き活きと描かれています。こういうテーマは私の好みでもあります。たくましい人間像。ヨーロッパでは、第二次世界大戦で(ナチスの手によって)虐殺されたユダヤ人の歴史というのは、受け継ぐように丁寧に扱われていますが、その記憶を壊すことなく大切に撮られた映画だと思いました。白い狼や少女が出てくることで、話題性があると思いますが、このナチス占領化におかれた恐怖というのも感じることを忘れてはならないと思います(このことを私はいつも声を大にしていいたい!)。

主人公で登場する8歳の少女ミーシャ(マチルド)は、両親もユダヤ人で隠れ家で生活をしています。学校でも検察がくるとかくまうようにして生活をしているのですが、ミーシャにとってみればなぜこのような生活をしているのかが理解できません。いつか両親が検挙され(強制収容所へ)ミーシャは、大好きな母親から離れて生活をしなければならなくなってしまうのですが、そのときの悲しみというのが、マチルドの演技から伝わってきます。
少女は、いつか両親に会いに一人でドイツ、ポーランド、ウクライナと旅に出るのですが、こうして当時は、例えば収容所やゲットーから脱出して森を彷徨う人もたくさんいたといいます。その時の苦しみや辛さというのが、この映画からも伝わってきます。その状況というのは想像では計り知れないことだろうと思います。

私が昨年(ちょうどこの映画を見た日に旅をしたのですが)、ポーランドで列車に揺られているとき、懐かしくなるような風景が広がっていたのですが、ときに森の横を走り抜ける時、小さな小道というのが必ずありました。そのとき私は、「当時はここを収容所から脱出をしたユダヤ人が歩いたのだろうか」と想像しました。車窓からの風景を眺めているとそんな気持ちで胸が締め付けられたものです。また寒い時期といこともあり、このような気持ちがいっそう深く感じられたのかもしれません。

映画を見ていると、「狼と共に生きるたくましい少女」という印象が、狼少女を題材にした映画が過去にあったことを記憶していますが(日本とかフランスで)、そういう映画の印象が強く残りました。監督のヴェラ・ベルモンという女性の監督なのですが、日本の黒澤明監督に共鳴を受けていて、自然のなかでの鳴き声のシーンは黒澤監督からの影響もあるということです。この、雪の中でのシーンや、白い狼と少女のやり取りのシーンはやはり見せ場といえるのかもしれません。4ヶ月かけて撮ったそうですが、どうやって撮影したのかを考えさせられる映画でした。

映画祭というのは嬉しいことに、最後にトークショーがあります。あまりそのことを知らなかったのですが、映画を見終えた後かなりグッときている時に、主演のマチルドちゃんと監督が登場したのでこの映画の印象も深まりました。評判は良かったようで、感銘した人が質問をしていました。この映画がデビュー作というマチルドちゃんの演技は素晴らしかった。ホロコーストのことがなければ見なかった映画かもしれませんが、この映画に出会えたことに感謝をしています。これからもホロコーストの思いを深めたいです。今年、ポーランドで作品が撮れるようにまだまだ頑張らないと。ずっと撮りたかった作品を。中谷さん、近いうちに連絡をするかもしれません。

Sora


人気blogランキングへ
気になった方はクリックをお願いします

にほんブログ村 写真ブログ 写真家・写真展へ
[PR]

by sora_atmosphere | 2009-03-16 01:02 | 映画/Cinema

フランス映画祭2009

f0053506_21514668.jpg


TOHOシネマズ六本木で、3月12日(木)から開催されるフランス映画祭2009。今年は、16プログラムの上映があるようです。

映画祭というと、東京国際映画祭や海外(ドイツやイタリアなど)の映画祭など一年でさまざまな映画祭が開催されますが、私はいつも気になる作品があると行くという程度です。けれど、実はこの映画祭というのは、劇場未公開作品が多いということなので、気になるものがあるときは行った方がいいのだなと思いました。今年のフランス映画祭では、どんな最新作品が上映されるのか。

個人的に一つ、気になる作品がありました。
「ミーシャ/ホロコーストと白い狼」
内容は、第二次世界大戦中、一人のユダヤ少女が両親を探し求め、戦火のヨーロッパを3年かけ横断していく。というストーリー。こちらの作品は全国公開も決まっているようですが、一足早くみたいところ。

もうすぐ上映される、ディファイアンス、こちらもユダヤ人を救った兄弟のお話ですが、これも気になっています。ちょっとハードな映像の気配も感じますが。
ホロコーストに関するものは、とにかく見ることが私の基本なので(以前からの記事でも色々書いているとおり)、特に関心を持ったものはやはり見たいというより、見るように心掛けています。
他の上映作品でというと、食物汚染のことをテーマにしたドキュメンタリー、「未来の食卓」なんかが見たいかなという感じです。

フランス映画というと、アルノー・デプレシャンの作品を好んでみます。最近、デプレシャンの最新作は上映されていないようですけれど。

Sora


人気blogランキングへ
気になった方はクリックをお願いします

にほんブログ村 写真ブログ 写真家・写真展へ



[PR]

by sora_atmosphere | 2009-02-17 21:56 | 映画/Cinema

Kazimierz

f0053506_1558206.jpg

Kazimierz in Krakow 2008   Photograph Sora




クラクフのカジミエシュ地区にある、シナゴーグ。
カジミエシュ地区は、ホロコーストが起きる前は、ユダヤ民が住む地区でした。
現在は、アートを扱う書店などが入っています。

※ちなみにこちらも、原本のネガはカラーの写真です。


Sora


人気blogランキングへ
気になった方はクリックをお願いします

にほんブログ村 写真ブログ 写真家・写真展へ
[PR]

by sora_atmosphere | 2008-08-24 16:05 | 作品/Portfolio

梅雨入り

f0053506_0364686.jpg



 東京は梅雨入りをしたとのことで、昨日は恵みの快晴(一般的には"恵みの雨"なのでしょうが)だったのでしょう。

 最近は白熱灯で過ごしていたのですが、ついに電球を取り付けました。※写真はそれに関係している。色が違うのは、一つは白熱灯を付けたからです。本当は3つあるのですが、私は全部を付けません(ケチな訳ではなくて、3つは明るすぎてです)。今までは一つだけだったのですが、切れたと思っていたものが接触で付かなかっただけのようだったので。本を読むのには、やはり不便でした。


 昨日書き込みした中田英寿の旅の放送『中田英寿 僕が見た、この地球。』見てしまいました。ルワンダの旅だけが気になっていたのですが、イースター島の環境問題のこと(元々は、森が多い場所だったようなのですが、伐採などにより空き地となってしまった話など)など、あまり取り上げないことも取材していたので、なかなか興味深かったです。

 ルワンダは、現在は平和な町となり、以前は歪みあっていたツチ族とフツ族も一緒に暮らしているようです。ただ、気になったのが、中田がインタビューをしている時に、質問以上のことは話さなかったということです。恐らくそれ以上は話したくないのでしょう。今でも、骨を安置している場所があって、事件があった教会(映画にも出てくる場所だと思いますが)とを写して説明しているときは、言葉が出ない。という感じでした。ほんの数分の放送でしたが、あの映画を思い出しました。

『ルワンダの涙』
『ホテル・ルワンダ』(仏語)

Sora


人気blogランキングへ
気になった方はクリックをお願いします

にほんブログ村 写真ブログ 写真家・写真展へ
[PR]

by sora_atmosphere | 2008-06-03 01:08 | 日記/Life

topics

最近気になっている話題について、二つほど少々堅い話題ですが。

 クラスター爆弾禁止条約を提案する軍事交渉が、ノルウェーを始め参加国は、100ヶ国以上とされているこの条約に、日本もついに同意しました。
 日本は、核兵器被害国として、多くの国から参加を望むことを期待をされていたと思いますが、これについては、「人道問題と日本の安全保障のバランスを勘案して態度を決める」 と説明をしたそうです。ニュースでは、一部の国々から、大きな拍手を貰っていたシーンがとても印象的でした。私自身も思わず、「素晴らしい」と声高らかに叫んでしまったものです。

 やはり被害国側からの国が参加することは、説得力があると思います。他に理由があるにせよ、米国との同盟関係 があり、踏み切れなかったということもあると思うけれど、他国からは、独立して意見を主張したという印象に見て取るとも思うのです(私の勝手な考えかもしれないので、私事の意見として)。調べ不足で、色々書いてしまいましたが。




f0053506_1822792.jpg もう一つは明日、6月2日に元サッカー日本代表の中田英寿の特別番組環境ドキュメンタリーSP『中田英寿 僕が見た、この地球。』が放送されるそうですが、これが気になっています。







 私はサッカーが好きでもなんでもないのですが、旅した場所の一つに、ルワンダがあって、大量惨殺があった現場には頭蓋骨が並べられている映像を見たのですが、大変ショックを受けました。昨年か、一昨年この事件を題材にした映画『ルワンダの涙』が公開されて観にいったのですが、とても胸が痛かったです。インタビューをしている様子が流れていたので、これは見なければと思いました。

 NEWS ZEROでも旅の対談を偶然何度か見ていたのですが、その総まとめというかそういったものでしょうか。家のテレビが寿命で、音が出ないので、映像しか見ることが出来ないのが残念ですが。

Sora


人気blogランキングへ
気になった方はクリックをお願いします

にほんブログ村 写真ブログ 写真家・写真展へ
[PR]

by sora_atmosphere | 2008-06-01 18:03 | 日記/Life

記憶の列車

5月8日は、ドイツの敗戦記念日に当たるそうなのですが、私が最近もっとも気になっていたニュースが、日本でも放映されたようです。それは、「記憶の列車」と名付けられた、追悼記念館のこと。

この「記憶の列車」を知る切っ掛けになったのが、こちらのブログ。
昨年11月にフランクフルトを出発した「記憶の列車」は、ドイツ国内1万キロ(62駅)を走り、8日に当時のアウシュヴィッツ(現オシフィエンチム)駅に到着したとのこと。当時犠牲になった子供たちを始め、その最後の時間を追体験するように展示されたそうです。

私がこのニュースで関心を持ったのは、この展示の存在もありますが、この列車を走らせるのに線路の使用料や機関車の調達など資金を出し合ったのは、ドイツの市民グループ。一般人なのです。プロジェクトの代表は女性。被害国であるポーランド市民は、複雑な気持ちを抱いていると伝えていますが、加害国である国民に何が出来るのか、という取り組みの一環だそうです。
(TBSニュースより)

3月にドイツに行ったとき、この「記憶の列車」はどこを走っていたのだろうかと考えるだけで、想像が膨らみます。

Sora


人気blogランキングへ
気になった方はクリックをお願いします
[PR]

by sora_atmosphere | 2008-05-10 22:57 | ホロコースト関連

Itinerary (In oswiecim 19 March)

3月19日

 前日はあまり眠れないかと思っていたけれど、疲れていたので早く眠りにつくことが出来た。Krakow Glowny駅から、PKPに乗り1時間30分で、オシフィエンチムに到着する。さまざまな本でにもあるように、アウシュヴィッツという地名の名はドイツ語で、ナチスドイツにつけられたもの。正式にはここの地名はオシフィエンチム。バスでも行けるのだけれど、朝一番で行きたいこともあったので列車を選んだ。6:40分発ー8:05分着。朝5時に起きた。まだ空は暗い。
 ずっと天気が悪かったのだけれど、この日は快晴。やはり晴れの日は気分もいい。

 オシフィエンチム駅に到着すると、そこからアウシュヴィッツ・ミュージアムまでは、徒歩で20分かかる。勿論この地を訪れるのは初めなので、道などまったく分からない。皆が歩いていく方向に向かう。途中には、家々が立ち並んでいる。趣のある家から、戦後に建てられたような家など。地元の人が通っているであろう店もある。結構歩いたところに、開けた広場に出る。車もたくさん並んでいた。そこにミュージアムの看板が見つけた。


f0053506_15322316.jpg


 日本にいる時に、事前に連絡をしてあったアウシュヴィッツ・ミュージアムの公式通訳者でもあり、外国人公式ガイドである、中谷剛さんにガイドをお願いしていた。待ち合わせの約束は、午前10時だったのでそれより早く行って博物館の外で写真を撮り初めていた。9時近くを回っていた。撮っている途中に向こうが気が付いたようで声をかけてくれた。無事に会うことが出来てほっとした。
 
 今日の案内は私一人だったので、私がカメラを持っていたということもあり、ビルケナウを案内してくれた。その前に、ユーゲンランペという、引き込み線が出来るまで使用していた場所まで車で案内してくれた。ここには、実際に使用されてたという牛運搬用の貨車が展示されてある。木造で作られている小さな貨車。ここにたくさんのユダヤ人が詰め込まれ、運搬されていたのかということを感じるだけで胸が痛くなった。当時はこの場所から、ビルケナウまでは線路が引かれていたという。


 そこからさらに車で、ビルケナウに向かう。敷地内を歩いたり、降車場といわれているユダヤ人が連れて来られて始めに降ろされたランペといわれている場所に立っても、実感が湧かなかった。何も感じなかったのです。案内に耳を傾けていたということもあるけれど、そこから歩いて破壊されたガス室に行ってはみても。



f0053506_162887.jpg




 「ザウナ」といわれている室内に入り、そこに展示されているユダヤ人の無数の写真郡。美術家クリスチャン・ボルタンスキー死者のモニュメントという作品をすぐに連想しました。その時、初めて温かさというのを感じたのです。そう、ビルケナウには温かさがない。人間や自然の温かさというのを一切感じなかったのです。そこは霊園であり、死者を参る場所。記憶を残しておくための場所。「ザウナ」から出てしばらく歩いていると、ふいに私はこの地に来たという実感が湧いてきました。本当、突然に。

 過去の歴史ばかりではくて、こういうことがなぜ起こったのかということを考えることが大事、という中谷さんの言葉。私はその時、色々考えていたのだけれど答えは出ませんでした。けれど、やはり遠い場所からここに来て、この場所を歩くということにとても意味があることだと思ったのです。何故か安堵の気持ちが湧いていました。


 撮りきれなかったということもあり、私は次の日もアウシュヴィッツを訪れました。雪が降り続く中、当時の極寒のビルケナウを肌で感じながらカメラを向けました。

 
 
f0053506_16938100.jpg



Sora


人気blogランキングへ
気になった方はクリックをお願いします
[PR]

by sora_atmosphere | 2008-04-01 16:13 | 旅/Travel

ジプシー・キャラバン

f0053506_2350954.jpg








 
 音楽世界遺産の旅

 

 引き続き、映画の話題。
 北インドに起源を持つ、ロマ民族。かつては、差別や迫害を受け、ジプシーとして放浪していた民族。現在でも、その偏見は消えることはないが、彼等は音楽と共に生きている。

 ジプシー・キャラバンは、そんな彼等を追った映画。スペイン、ルーマニア、マケドニア、インドと4カ国を5つのバンドが6週間かけて回る、"ジプシー・キャラバン"ツアー。ミュージシャンのルーツを訪ねるドキュメンタリー。

 19世紀には、ユダヤ人と同じように迫害を受け、収容所へと移送されたロマ民族。私は、そんな彼等の音楽を聴いてみたかった。だから、この映画は気になります。

Sora


人気blogランキングへ
気になった方はクリックをお願いします
[PR]

by sora_atmosphere | 2007-11-09 00:06 | 映画/Cinema

アウシュビッツ平和博物館

 福島県白河市には、アウシュビッツ平和博物館という施設があるようなのですが、1988年に巡回された『心に刻むアウシュビッツ展』が始まりだったようです。



f0053506_21504648.jpg











(C) Auschwitz Peace Museum Japan



 実は、私はこの展覧会に行っています。新宿で開催していました。
 この時に、初めてその存在の重さを知り得たのです。

 '95年1月に「マルコポーロ事件」というのが起きました。当時、出版されていた雑誌「マルコポーロ」が、<ナチのガス室はなかった>と特集をしたため、廃刊となりました。『心に刻むアウッシュビッツ展』は、出版社や書店に勤める人々が、ボランティアで実行委員を作り、この展覧会が開催されたとあります(当時のチラシより)。


 犠牲者の遺品から、SS(ナチス親衛隊)の写真班が撮影した、収容所での写真や、囚人服や靴も展示してありました。囚人服や絶滅収容所の旗、ナチ親衛隊ハーケンクロイツの腕章(逆卍の)は、印象的だったため今でも目に焼き付いています。会場は文化センターだったため狭かったのですが、狭い中にぎっしりと展示されてあったので、余計にその余韻が強かったのかもしれません。
 その他にも、毒ガス・チクロンBの入っていた缶や、人間の皮脂で作られた石鹸など、ポーランド国立オシフィエンチム・ブジェジュンカ博物館が所蔵している21点の遺品や資料(重要文化財)が提供されました。

 福島の平和博物館でもさまざまな活動をしているようです。

Sora


人気blogランキングへ
気になった方はクリックをお願いします
[PR]

by sora_atmosphere | 2007-10-06 22:13 | ホロコースト関連

CARLA'S LIST

f0053506_046978.jpg



















「大量虐殺、人道に対する罪はローカルな問題としてのみ扱われるべきではない。そうした罪は一国家の法体系を超え、国際正義の名の下に起訴されるべきである。そして、この国際法を超越することが不可能であることを、本法廷は証明する」
ーカルラ・デル・ポンテ(旧ユーゴ国際刑事法廷、国連検察官)




「カルラのリスト」
11月、東京都写真美術館にてロードショー

気になる映画の紹介でした。

Sora


人気blogランキングへ
気になった方はクリックをお願いします
[PR]

by sora_atmosphere | 2007-09-26 01:03 | 映画/Cinema