カテゴリ:展覧会/Exhibition( 151 )

忘れえぬロシア展

f0053506_23505493.jpg4月から開催される展覧会で、行くことを決めているもの(前売りを買ったので)があります。「忘れえぬロシア展」19−20世紀にかけて収集したという国立トレチャコフ美術館のコレクションです。
「忘れえぬ」とは一体何を意味しているのか。

クリミア戦争の敗北から農奴制廃止を経て、巨大な帝国は社会主義革命を前に静かに沈没していく運命であった19世紀後半のロシア。社会が混乱しているなか、文化的には活気溢れる時代であった。そんな中で知識人たちは、民衆と祖国を意識して、社会の真実を探求しようとしたという。

ロシア美術の中心となっていたのが、リアリズム。写実主義という美術の方向性にあって社会のなかに生きる人々の小さな幸せの中の美しさを描き出そうとした。リアリズムは、19世紀から20世紀初頭のロシア美術を理解するキーワードということです。
(HP参照)

ロシア絵画は、一度見に行ったことを記憶していますが、画面が暗い印象がありました。確かな記憶ではないのですが、この暗い印象は、当時の社会性が強く出ていたのでしょう。あまりロシア美術のことは詳しく分からないのでこれを機に、少し頭に入れておこうかな。

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by sora_atmosphere | 2009-03-29 00:14 | 展覧会/Exhibition

ライカギャラリー

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(C)Koichi inakoshi

ライカギャラリーは、日本(東京)の他に、フランクフルト、イスタンブール、ニューヨーク、ザルツブルグ、ソルムス、ウィーンにあります。2003年にはチェコ(プラハ)にあったのですが、2年後当時の場所を思い出しながら辿り着いたら他の店舗に変わっていました。店員さんに聞くと無くなってしまったということで残念だったことが記憶に残っています。

東京のフォトサロンで開催中の展覧会は、写真家・稲越功一による「芭蕉景」

私が最後に稲越氏とお会いしたのは、昨年の8月。中国の写真展のご案内のお便りを頂きました。ちょうど、ポーランドに行く前に稲越氏の事務所に訪れて、写真を勉強させてもらいたいとお願いをしました。良い返事をもらえなかったけれど、私が帰国したことを知らせるとお便りをくれたのです。一人きりで、本当に写真を撮ってくると思わなかったようで、周りのスタッフに「この子は一人で全部やっちゃうんだよ」とテンション高く話されて恥ずかしい思いをしたことが忘れられません。

先月、氏が急死されてことを知りました。正直とてもびっくりし、あのとき言葉を濁らせていたことの意味が分かったような気がしました。そんなことも知らずに、ちょっと生意気だった私を思い出すともう少し正直になればよかったなと思いました。

あのとき頂いた、フランスで出版された写真集は宝物のように大切にします。
最近なぜかふと、その写真集が見たくなって眺めていたことが不思議です。

ご冥福をお祈りいたします。

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by sora_atmosphere | 2009-03-28 21:59 | 展覧会/Exhibition

岡本太郎記念館

青山に行ったのは、現在、岡本太郎記念館で開催中の『明日への神話』40年の軌跡を見に行ったためでした。

岡本太郎記念館は、1996年に亡くなる前まではアトリエ兼住居だった場所で、今でもたくさんの書籍やキャンバスなどが置かれてあり、生活の匂いというのを感じさせられる場所です。
展示室内ではないアトリエの方(キャンバスとか並んでいる場所)も入れるのですが、入り口に入った時にファッと何かを感じました。結構私はこういうのを感じやすくて、嫌な空気ではなく優しい何かに包まれるような感触です。今では2人の写真が遺影として置かれていました。

展示は、修復の作業から、『明日への神話』を渋谷に設置するまでの作業をを映像で流していました。たくさんの人が関わる状況で、一つのプロジェクトを作り上げるエネルギーというのを感じました。

記念館(アトリエ)は、閑静な環境でまるで都会とは思えないようなゆっくりとした時間が流れるような場所でした。晴れていたこともあり、庭でオブジェを眺めながら、幸福な気分になりました。散歩がてらには適した所だと思います。最近出かける時に、コンパクトカメラを持っていくのを忘れてしまうので、携帯から撮った写真です。


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by sora_atmosphere | 2009-03-22 13:40 | 展覧会/Exhibition

安斎重男 作品展

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(C)shigeo anzai


安斎重男 作品展
『 Unforgettable Moments 』

2009年3月24日(火)〜4月25日(土) 日・月・祝日休廊
開廊時間:10:30〜18:30(土〜17:30)


以前、安齋重男の写真展に行った時、その写真の量に圧倒された。アート・ドキュメントとして、さまざまなアーティストや展覧会の現場を写真で見ることができた。
その時は、偶然ご本人が作品の説明をしていて、いくつかのオリジナルプリントを箱から出して話していた。

また、ZEIT-FOTO SALONで写真展が開催されるようです。

私はよくインタビューなどで「それだけ沢山のアートやアーティストたちと出合ってどんなシーンが心に残っていますか?」と聞かれる事が多い。それに対する答えはとても難しく一言で言うのは簡単ではないが、アーティストたちと過ごしてきたすべての時間やさまざまなシーンが今の私のアートに対する立ち位置までも決めてくれているというのが本音である。でもそれはとても幸運な事といつも思い続けている。

2009年1月 安斎重男

(HPより抜粋)



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by sora_atmosphere | 2009-03-17 23:34 | 展覧会/Exhibition

MICHAL KENNAの写真展

f0053506_005131.jpg14日の最終日になってしまいましたが、マイケル・ケンナの写真展に行ってきました。嬉しいことに、サインと番号が入ったオリジナルプリントの作品が展示されていました。とっても貴重です。
こちらから、展示されていた何点かの作品を見ることができます。

遠くから写した、島のように見えるモンサンミッシェルがとても印象的でした。今回はあまり感想を述べませんが、とても満足です。

次回開催される、安齋重男の写真展もなかなか気になります。

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by sora_atmosphere | 2009-03-16 00:00 | 展覧会/Exhibition

ルーヴル美術館展ー17世紀ヨーロッパ絵画ー

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ヨハネス・フェルメール 《レースを編む女》 1669年—1670年頃


フェルメールの名作<レースを編む女>をはじめ、レンブランド、ルーベンス、ラ・トゥールなど、日本初公開作品約60点を含む71点の傑作が集結。これぞルーヴル、これぞヨーロッパ絵画の王道。


このキャッチコピー、力が入っているなあ。
と、感心をしている場合ではないのですが、今年もルーヴルの作品が日本にやってきています。世界遺産に推薦されているこの美術館で開催中のようです。

今月の25日から、国立新美術館にもルーヴル美術館展が行われるようですが。
どちらかというと、私はこの企画展が気になるかなあ。
「アーティスト・ファイル2009ー現代の作家たち」

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by sora_atmosphere | 2009-03-04 23:20 | 展覧会/Exhibition

岡本太郎『太陽の塔』

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ふと、思い出された岡本太郎が製作したモニュメント『太陽の塔』。
この彫刻作品は、現代に何を伝えようとしているのだろうか。

『太陽の塔』は、現在も大阪の万国記念公園に残されている。
1970年の日本万国博覧会(EXPO'70 大阪万博)で、テーマ館のシンボルとして立てられた。岡本太郎のパヴリックな彫刻作品。
万国博覧会は、バブル時代絶頂期、産業の発達した時代の象徴というイメージがある。この時代は私が生まれる前なのでどのような賑わいがあったのか分からないけれど、万国博覧会というと、その後開催された万国博(つくば)には行った記憶があるので、そういった印象かなと想像できる。
当時は、テーマ館として、内部も入れるようになっていたようである。『生命の樹』という胎内を思わせるように、壁面などが赤く塗られた呪術的な地下空間を思わせるようなものであったようだ(2010年に、また内部の見学が出来るようですが)。

「私の作ったものは、およそモダニズムとは違う。気どった西欧的なかっこよさや、その逆の効果をねらった日本調の気分、ともども蹴とばして、ぽーんと、原始と現代を直結させたような、ベラボーの神像をぶっ立てた」

万博のテーマである「人類の進歩と調和」rとは、反博して作ったといわれる「太陽の塔」。この、ベラボーなものとして、塚原史(「人間はなぜ非人間的になれるのか」)の解釈では、「首を切断された太陽の塔」とあった。確かに写真で見る限りでは、お面のように違う素材で貼付けられた顔からの胴体は切断したような感じである。「明日の神話」で原爆を受ける人物もそうだけれど、象徴される像は儚くも悲しく私には映る。

いけにえを捧げるかわりに、新しい生命である太陽を産み出そうとする祭りの儀式。それが、万博に集う群衆の群れと同化させている。
確かに、今公開されている話題映画の象徴にも、「祭り」というイメージで取り扱われている。
そう思うと、原始から受け継がれる生命の「祭り」という人間の本質的な象徴を表してるのかもしれない。岡本太郎の作品の意味を知ると、どこか切なくなる。岡本太郎は、覚悟を決めて岡本太郎になったという。その作品の全てを人生をかけて、時代と自己の心的な葛藤に反映させて作り上げていったのかもしれない。


参考文献、参考URL

塚原史『人間はなぜ非人間的になれるのか』ちくま新書、2000年
岡本太郎記念館 http://www.taro-okamoto.or.jp/


岡本太郎記念館で開催中の『明日の神話』40年の軌跡展に会期中、足を運べたらと思います。ちょっと最近気になっています。

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by sora_atmosphere | 2009-02-28 14:40 | 展覧会/Exhibition

Michael Kenna「Mont St Michel」

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イギリス出身の写真家MICHAL KENNA(マイケル・ケンナ)の風景写真。光と大気が生み出す幻想的な写真は、どこかノスタルジーさえも感じさせます。どうしたらこんな美しい写真が撮れるのか、その作品のクオリティーには目を引き寄せられる、いつもそんな思いで眺めてしまいます。とても好きな写真です。

昨年、ポーランド・クラクフに行った時、書店で5ズロチで買ったマイケル・ケンナのポストカード(上の写真)。なんと、奇遇にも日本で撮られたものでした。
タイトルは、『Tree and Mountain, Suizenji Joju-en Garden, Kumamoto, Kyushi, Japan. 2002』。日本で撮影されたシリーズも多いのです。日本が好きなのでしょうか。

しかし、まだ写真展に行ったことがありません。いつも行き逃してしまうのです。
ちょうど、3月14日まで開催中でした。

Michael Kenna マイケル・ケンナ 作品展
『 Mont St Michel モン・サン・ミッシェル 』


ーモンサンミッシェルは、人生のようなものだ。人が思う通りの姿となって現われる。ブリタニーの境で水に囲まれ、フランスの北岸から1キロ、ノルマンディーに位置するモンサンミッシェル。
ーモンサンミッシェルで過ごした間、私は夜も昼もただ静かに歩いた。様々なものを観察し、周囲の音を聞き逃すまいとし、何かを待ち、祈り、瞑想し、そして写真を撮った。それらの経験は何ものにも代え難い。

マイケル・ケンナ

(以上HPより抜粋)


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by sora_atmosphere | 2009-02-24 23:49 | 展覧会/Exhibition

祈りの道 サンティアゴ巡礼の道と熊野古道

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3月15日(日)まで、相田みつを美術館で国際観光共同プロモーション事業の一環として、同時開催されている「祈りの道ールイス・オカニャ&六田知弘写真展」に行ってきました。

世界遺産 サンティアゴ巡礼の道を撮影した写真家六田知弘氏の写真は、割とファインアートに近い感じでした。遠近で撮影した写真も印象的でしたが、私が気になったのは聖堂などの彫刻の写真。光を綺麗に取り込んでいて、その像が優しく、暗闇のなかに造形が浮かび上がっているような感じでした。
サンティアゴ巡礼の道は、フランスの4都市(パリ,ウェズレー,ル・ピュイ,アルル)から、スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラ(大聖堂が最終地)まで巡礼するルートがあって、聖ヤコブの墓が発見されてという伝説が残り、この巡礼の道が誕生したそうです。「巡礼」と名付けたのは、詩人ダンテといわれています。

世界遺産 熊野古道を撮影した写真家ルイス・オカニャ氏は、広告写真家であって、建築物や風景、神社の彫刻においても、割と堅いプリントでカチッとした印象がある写真でした。
熊野三山は私も訪れたことがありますが、主要となる熊野那智大社、熊野速玉大社、熊野本宮大社に訪れていたので驚きです。特別短期間で調べた割には、行けたことがお見事だなと我ながらに思っています。

日本とスペインだと、「巡礼」と呼ばれる霊場の価値観というか、そういうものがやはり違うなと感じるのは、「自分自信を見つめ直す」という目的は似通っていても、紀伊山地は、自然を崇拝する日本人の考え方があるし、サンティアゴは、神に近付くとか、身を浄める、邪念を払うという思いがあったりとか、そういう「神」に対しての違いを考えさせられます。

やはり特別な場所であるということは、崇高なる精神がそこに宿っているからだと思います。そういう地理関係や宗教、文化の違いを通して共鳴する交流は大切なことだと感じますし、どの国にも一つになる精神があるということは人間本来の姿であることだと感じています。

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国際フォーラムに訪れるものも久しぶりでしたが、最近の建築は光がたくさん入るので大好きな空間です。

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by sora_atmosphere | 2009-02-22 22:49 | 展覧会/Exhibition

対談 高梨豊×田中純

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<都市へ>より 東京国立近代美術館蔵 (C)Y.TAKANASHI


更新するのがすっかり遅くなってしまったのですが(体調不良により)、先日行った写真家と大学院准教授の対談の話から、東京国立近代美術館で開催中の「高梨豊 光のフィールドノート」展のことを書きたいと思います。

高梨豊氏は、主に東京(都市)を中心に撮っている写真家で、戦中での疎開生活などを体験していることもあり、都市が発展していくまでの変化や方法論を写真という表現を使い探求を続けています。何年かごとにシリーズで撮られていることが多く、展示もこのシリーズごとに展示されています。

対談では、1966年頃に撮影された「東京人」から、「東京人1978-1983」の話から始まりました。この話の中で、始めに撮影された「東京人」のときに比べると、その後の「東京人」は光がフラットになってしまったと話されていました。それは、都市の姿がすっかり変わり、人間の内面にも影りが見えるということからそのようにいっていました。恐らく、都市の発展とともに、人間性がどんどん失われていくような実感だったのでしょうか。

都市のテーマとは一転して撮られた「初國」は、日本各地の「神さびた土地」神話にゆかりのある地や、古くから信仰を残す土地などに訪問して撮られた作品ですが、この作品は撮りながら方向性を考えていたという作品です。

私が高梨豊氏の写真を初めて見て印象づけられたのが、「都市へ」という作品でした。プロヴォーヴの時代に撮られたもので、「風景」が中心です。この「都市へ」の印象が強くて、はっきりと写真家の作風を認識していませんでしたが、私にとってはこのシリーズが特別興味深く写りました。偶像的、神秘的な作風というものに惹かれてしまう影響もあるからかもしれませんが。

対談のなかでは、「地名論」を巡って白熱した話が繰り広げられましたが、私のなかでは、この作品のシリーズ(全て組写真で構成されていましたが)は、<面>から<点>への視点のシフトしているということで、人物を遠近で撮っているので人物を点としてとらえていると、このように解釈をしました。ただ写真の哲学の難しさというのがやはり感じられます。写真は複雑な個人論が出れば出るほど、人には伝わにくいというものになってしまいます。話を聞いて「なるほど」と思いましたが、それを「方法論」という形で理解をさせようとすればするほど、専門家にとってみると「理解に苦しい」というようなものになるのでしょう。なかなか写真も複雑なものです。

写真のプリントのディティールはとても綺麗です。カラーも独特で展覧会は見応えがありました。

田中純オフィシャルサイト
高梨豊 fotonama


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by sora_atmosphere | 2009-02-12 23:48 | 展覧会/Exhibition