わが教え子、ヒトラー
「いつかは撮らなくてはいけない作品だった!」
ダニー・レヴィ監督
『わが教え子、ヒトラー』
行こうかどうしようかと悩んだのですが、ウルリッヒ・ミューエの遺作ということもあり、結局観にいきました。 ウルリッヒ・ミューエは、『善き人のためのソナタ』で主演を演じた名優で、54歳という若さで、他界をされてしまいました。とてもいい演技だったのに、本当に残念です。
“ヒットラーに演説指導をした人物がいた”という史実から着想した作品は、皮肉が込められています。苦笑の連続。会場のところどころで、クスクス声が聴こえるほど。
ヒットラー役を演じたヘルゲ・シュナイダーは、コメディアンとということで、動作と芝居がユニークで、ここまでやってしまっていいのか、という感じ。とにかく、コメディー。ナチスを題材にした映画は重いので、ここまでやられてしまうと逆に爽快です。たまにはいいかなという感じで視ていました。
エンドロールで、ドイツの一般人にインタビューした"ヒットラーとは?"という質問に答えているのですが、ほとんどの子供が、ヒットラーを知らないそうで(学校で習わないのでしょうか。それとも教えないのでしょうか)、これには、驚きました。年配者は、やはりいいたくない様子。このギャップが、最後のエンディングにきていて、この映画を見た人々への問いかけにもなっているのかもしれません。
Sora
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by sora_atmosphere | 2008-10-15 01:22 | 映画/Cinema