『インランド・エンパイア』

LYNCHの思惑にすっかりはまってしまった3時間。
『マルホランド・ドライブ』から、5年。新作『INLAND EMPIRE』は、奇妙なまでに交錯されたリンチ世界、4つのエピソードが展開します。
まず感じるのは、後半に向けての恐怖。過去のハリウッドのリンチ作と似通っていながらも、いつものように感じる恐ろしさ(えぐさはあまり感じない)は何故か、知らない世界を垣間見てしまったような後悔の気持ちとは裏腹にも、今回は少し安心した展開にもなっていました。
リンチの映画の良さ、素晴らしさは語感で感じることが出来ること。感覚と直感を頼りに、とにかく深読みしない(実際には考えてしまうけれど)、イメージを膨らませる。出来るだけ、ストーリーを先に頭に読み込む(パンフレットを見てちょっとだけ理解しておく)そうすると、少しは頭を抱えなくて済むかな。と今回感じたことです。
とういのだけれど、確実にどこかで逸れてしまう。私は、主演のローラ・ダーンが、AXXe゜NN.という文字が書いてある方向の扉を開けるところから分からなくなってしまった。4つのストーリー展開が交差するのだけれど「女優ニッキー・グレースの世界」「映画内『暗い明日の空の上で』」「ロスト・ガールの世界」「映画内『47』」どこまでが、現実でどこからが映画で。とか、言葉の意味をパズルのように組み立てていくのも、途中までは感じ取れても、後半は何がどうなっているのか分からない。
恐らく、ウサギの人間の部屋が起点なのだろうけれども、その繋がりを考えるのはやはり無駄なことなのだろう。
私自身、ポーランドとハリウッドを架け橋としているところがいい。ニッキーが両手を顔から話すと、雪の大通りにワープするシーンなんかが、魅力を感じる。
SONY PD-150というデジタルヴィデオカメラの至近距離で撮っているときの、フォーカスの甘さがいい。これも計算されたことなのだろう。
この日は水曜日。各時間帯共に満席。お陰で3時の上映が見れませんでした。あまりに...のことに思わず持っていたデジタルカメラで一枚。

こんなことに使うカメラではないのに、とちょっと反省して。
この映画はもう一度鑑賞する予定です。ちなみに私はリンチ映画のファンなので。
Sora
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by sora_atmosphere | 2007-07-26 18:56 | 映画/Cinema














































