ダイアン・アーバス 幻想のポートレート
最後のチャンス。
と、
ダイアン・アーバスを題材にした映画、『毛皮のエロス』を鑑賞しました。
始めのテロップにも紹介されましたが、写真家アーバスの伝記ではなく、まったくのフィクション。アーバスへのオマージュ作品として、作られている。
アーバスの写真のイメージとはかけ離れていましたが、「撮る被写体」に対しての独自性が十分に伝わってきます。私自身もアーバスのポートレートは、やはり彼女が撮る被写体との関係性が、気になっていましたから。あくまで、物語はフィクションですが。
やはり印象深かったのは、「奇人」として扱われた人物、ライオネル。アーバスの初めてのポートレートのモデルとなる人物。ロバート・ダウ二ーJrが演じています。チャーリー・チャップリンを演じた俳優です。目が、凄く印象に残りました。
『エレファントマン』をイメージさせるシーンなんかが良かったです。
アーバス役のニコール・キッドマンは、やはりニコール・キッドマンでした。存在そのものが、彼女自身なので、アーバス役を頑張って研究したな。という印象でした。彼女自身は、素敵な女優さんですが。
そんなに陰鬱な気持ちにもならずに、さらりと観られたのが良かったです。あまり、印象に残るような映画ではなかった。という意味ではありませんが。
ローライや、ハッセル、他。登場するだけで興奮する私ですが。家に帰って早速、私のハッセルを磨いてしまいましたが。早く、写真を撮りに行きたい。
公式サイトに書いてありましたが、監督のシャインバーグは、叔父が購入したアーバスの写真を少年時代から見ていたそうで、その写真の持つ、謎めいたものに興味を持っていたそうです。その中の一枚""大男のユダヤ人"を映した作品が、とても印象深かったらしく、それがこの映画を作らせた原動力にもなったそうです。私も写真集で観ているかもしれません。きっと監督シャインバーグの少年時代の記憶も込められているのでしょう。
最近、疲れ気味なので、ユーカリのバスソルトにつかり、ゆっくりしたい。
Sora
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by sora_atmosphere | 2007-07-05 00:37 | 映画/Cinema