カポーティ>銀座シャンテ・シネ

 劇場に流れる、T. カポーティの語り。それは、映画の中で流れる、台詞の一小節、一小節。capote
 
 トルーマン・カポーティは、アメリカの作家。代表作は、『ティファニーで朝食を』『遠い声 遠い部屋』など。
 この映画は、カポーティが5年という歳月をかけ、一つの新聞記事(ニューヨークタイムズ)から目にした事件に関心を示し、取材をして書き上げた"ノンフィクション・ノベル"。タイトルは『冷血』。このように事件をことこまかに取材をして、ルポルタージュではなく、小説(ノンフィクション・ノベル)として書き上げた第一人者は、このカポーティである。

 『冷血』は、1959年11月15日ー16日にかけてアメリカ中西部のカンザス州の農村で起きた、一家四人皆殺し事件を書き上げたドキュメンタリー小説です。この事件には、大変不自然なことがあり、4人は誰からも恨まれることはなく、事件があった現場にも、めぼしいものは何一つ盗まれてはいなかったのです。動機のない殺人事件。

 しかし、カポーティはこの事件に異常に関心を示します。
映画では、カポーティが、「ニューヨークタイムズ紙」に電話をし、この殺人事件のリサーチをかって出という所から始まります。関わった周りの人など全てに会い、聞きこみ調査をする。犯人が捕まると、その犯人が「なぜこのような事件を起こしたのか」ということを聞き出すために、面会を申し出、それは3年にも及んだという。

 主演のT.カポーティ役の、フィリップ・シーモア・ホフマンの演技に圧巻。この映画で、映画制作会社を築き、この「capote」がその一作目。一作目にして、まさに名作。息を飲むシーンも多々有り、劇場から出ると世界が違って見えました。自分が何処にいるのか分からなくなるという感じ。そこは銀座なのですが。

 カポーティという人物像にも大変興味が湧きましたが、今原作である『冷血』(昭和53年初版)を読んでいる所。事細かな、情景描写と聞き込み(リサーチ)は、ただものではない。『フェイク』も良かったけれど。これから、読み進めていくところ。

Sora


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by sora_atmosphere | 2006-11-25 23:03 | 映画/Cinema