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森山大道 ミゲル・リオ=ブランコ写真展ー共鳴する静かな眼差し

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森山大道 ミゲル・リオ=ブランコ写真展ー共鳴する静かな眼差し_f0053506_2274297.jpg今年初、2日に行った写真展『森山大道 ミゲル・リオ=ブランコ写真展 共鳴する静かな眼差し』について書きたいと思います。

 この展覧会は、ブラジルへの移民100周年を記念する「日本ブラジル交流年」関連事業の一環として、ブラジルと日本の交流のために開催されたようです。互いに、他国に行き撮影をしているその様子も、最後に上映室で見れるようになっています。

 森山さんの写真展は必ず訪れます。やはり、私が写真に興味を持ち続けようと決心したのが、5年前くらいに森山氏の書籍「犬の記憶」との出会いがあるからです。私はスナップのスタイルをやめてしまったので(旅では撮るときもあるけれどあまりそのスタイルで撮ることを将来的には目指していない)、そこから何かを学ぶという考え方はしないかなと思います。初めからしていなくて、写真が魅力的だから見ていたのですが。

 ミゲル・リオ=ブランコの写真は、日本のノスタルジーをその視点や色で表現していました。コラージュのようにレイアウトしていて、そのレイアウトが良かったなあと感じました。トラックの写真が、印象深かったです。生きているという感じがしました。ブルースに載せて映し出している映像が、なんとも魅力的でした。写真を志しておきながらこんな感想ですが。森山さんの写真は理屈では語れないというのがあります。色々な場所で話を聞いていても、理屈でも理論でもない。あるのはその写真を撮った断片が存在するだけという印象を受けます。感性で撮られているからだと思います。私は写真を焼き込んでいるところが好きです。闇と光の関係が強く出ているのがやはりいいです。闇がなければ写真は撮れないし、光がなくても難しいし。そういう関係を考えることが写真においては大事だと思っています。

 ミゲル・リオ=ブランコは、現在マグナムフォトの特派員で、60年代後半からドキュメンタリーの制作を開始しています。写真だけではなく、映像や絵画やサウンドを用いた作品を発表しているということです。こういう写真をみると、やはりカラーの魅力に引き付けられてしまいます。ドキュメントはやはり精神性を見てしまうので、作家の心の有り様とか、理論よりもそういうことが大事なことだと思います。考えるより、感じること。写真が増々好きになりました。さあまた本腰入れて頑張らないと。といっても全然発表をしていないけれど。

 展覧会は明日までです。

Sora


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by sora_atmosphere | 2009-01-11 22:50 | 展覧会/Exhibition